夏になると、農地に雑草が生います。雑草を取り除いてしまいたいと切望している方々も多かろうと思います。しかし、農地の管理には、雑草をきれいに取り除く以外にもたくさんの作業があります。ですから、雑草の管理をより軽微にしたいものです。
夏の野菜を植えているところに、夏の雑草があると、栄養を取り合うことになります。ですから、除去したいと考えるのですが、その除去は、たいへんな労力です。
夏雑草の天敵は冬雑草です。それらは、排他的で、いずれかしか生えません。冬雑草の成長のリズムは、夏の野菜の成長をあまり妨げません。ですから、夏の野菜の収穫のためには、冬の雑草を生やしておけばいいのです。
春夏野菜 冬野菜
(競合) (競合)
夏雑草 (排他) 冬雑草
夏雑草には、ツユクサ、メヒシバがあります。冬雑草には、ハコベ類があります。
春にしっかり耕すと冬雑草が生き残れません。耕すのは、作物を植えつける部分に限定するのです。ハコベなどを残しておくのです。イネ科の雑草は、その隙間から生えますので、その都度除きます。
冬雑草の活用で、最低限の手間で、夏野菜の収穫を得ることができます。