店舗や商業施設では、家屋とは異なる視点からいろいろな手だてをしていますね。
たとえば、長く居つけそうな部屋とすぐに出て行きたくなる部屋があります。
購入した自宅は、長く住みたいですよね。ビルを所有していて店舗を入れるのであっても、長く使ってもらいたいですね。でもアパート経営では、次々に替わってもらうほうがいいですよね。できたら出て行く方々が、より良い状況になって、出て行かれると嬉しいですよね。つまり部屋の仕掛けは、目的によって、長くそこにいることが良いかどうかは、異なるということです。
マンションやアパートを経営している方は、その建物の各部屋の間取りに口出しすることは、ないだろうと思います。よけいなことを考えずに業者が各部屋の間取りを考えます。ここにひと手間をかけることもできます。
トイレに、霊体がいることは、自宅では好ましいことではないと思われています。家屋のトイレにいる霊体は、好ましくない場合が多いのです。ところが飲食店などで、トイレに霊体がいて、お客さんを呼び込んでいることもあります。
風水的には、欠けている部分、つまりへっこんでいる部分は、その方角の力が弱いことを意味しているのです。自宅では、落ち着かなくなるので、「そこをへこませたら、あかんやろ」と言いたい方角もあります。ところが大型の店舗で、その方角に大きな欠けを作っている場合があります。お客さんが、店内で、うろうろしてもらえる配慮ですね。裏技ともいうべき配慮です。
さりげなく仕掛けがあることが多いので、意図してか偶然か、分かりにくいですね。ある西欧風の喫茶店では、南に大きな双頭の馬車の置物があります。南には2が似合います。方位に十二支が当てはめられています。北の子(ね、ねずみ)から始まって、右回りに、馬(午)は、12の動物の7番目、南に位置します。店の活気を上げるためでしょうね。
現在であっても、屋上にお社があるビルがけっこうあります。高いビルから他のビルをみると、あちこちにあります。百貨店にもあります。
建物を建てる前に、土地を整えるために、鎮(しず)め物を埋める以外に、水晶を使ったりします。これもいろいろな流派(?)があって、水晶の玉を一つ、あるいは複数個、埋める場合もあります。水晶片を土地全体に撒いたり、ある部分にかためて埋めたりします。
商業施設にいろいろな手だてをしているのを、見いだすこともありますが、それぞれよく考えられたものです。裏技だと言えるものも多くあります。表に見えないところで、そうした手立てを考えている多くの方が、活躍しているのだと思います。