「新社会人に伝えたい10のこと」をご紹介します

これから門出だという若い方が、大人からの祝福の言葉を聞いて、がっかりすることも多いでしょう。しかし、大人には伝えたい重要なことがないのではないのです。伝えたいことをうまくまとめることができなくて、若い方にうまく伝えることができないのです。

しかし、Charles Wheelanが見事にその骨子を作っていらっしゃるので、ご紹介します。

日本の就職、求人活動の困難の解決に古神道を

現在の就職活動の厳しい現実は、価値の喪失の結果だと思える。

経済的環境を踏まえていえば、現在の日本での就職活動（就活）は、難しいといえる。しかし不景気だから、というのとは異なる。日本人の基本的な美徳である勤勉が、報われないと見えてしまっていることが問題だ。かつ創業者リスクの大きさに耐える状況にもない。経済の状況とは関係なく、生き方が見えにくいことに起因している。

働かなくても、生きていける。経済的に豊かになっても、それを披露する時代ではなくなった。経済格差は開いたが、いずれのグループに属しても、メリットに乏しい。これまでの価値体系では、就職の理由がないのだ。

いずれの世代の社会的活躍も、大勢に乗じて、頑張った方々の成果だが、それをいぶかしいと感じる若い世代の価値観は、しかしそれまでに活躍してきた人たちの薫陶を受けてのものだ。だから大勢は、この窮地を打開できない。

私たちが用いる祝詞（のりと）がおよそ完成したのは、平安時代だ。それまでの日本の価値体系、日本語の集大成とも言える。そこに勤労が盛り込まれている。仏教伝来以前、古神道（こしんとう）の時代からのものではないかと考えている。現在の社会の困難を前にして、思考の基底に立ち戻って、古神道の「神ながら」に耳を傾けてもよいのではないか。

自己分析のために友人を使う

あなたは、履歴書の「長所」「短所」をすらすら書けますか？　自分のことって、けっこう難しいですよね。理性をもって自分を見なければなりません。そこであなたの履歴書の「長所」「短所」に、あなたの友人の長所と短所を書いておきましょう。人さまのことだったら、簡単ですよね。

あなたが友人で「感情的に」ステキだなあ、イヤだなあという部分をピックアップします。気になるA君、Bさん、C君について次のように思ったとします。

A君は、惚れ惚れするくらいカッコいいんだ。たぶん動き方がいいんだ。思いついたら、すぐに行動しているのもステキだ。ふだんは遊び回っていて、試験前になるとノートを借りながらでも、いい成績をとる。大きなことを吹聴するけど、必要な資格の取得や勉強はしている。けっこう誠実なんだ。だから友だちも彼を頼りにしているところがある。でもケチでおごってもくれなくて、少しイヤなやつなんだ。

Bさんは、美人だし、気軽にだれとでも話をするし、服装も着飾らないばかりか、質素で、堅実。驚いたことに、小遣い帳をつけていて、昼食代など、細かく決めているんだ。

C君は、腰は低くて、人のことを気にしているから、ぼくはけっこう気に入っている友だちなんだ。でも服装もダサくて、見た目を気にしていないんだ。それがぼくは気に入らない。ちょっと驚くのは、黒縁のメガネをとると、けっこう優しそうな目で、人懐こい感じなんだ。


A君、Bさん、C君の長所と短所を集めて、整理をします。
長所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思いついたら、すぐに行動します。どんなことにでも熱心で、必要とあれば、結果を出すために努力をして良い結果を出します。大きなことを実現するために必要な勉強を惜しみなくします。気軽にだれとでも話をすることができて、人への気遣いができます。また人に頼りにされて、誠実です。

短所・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
服装など見た目には、あまり気遣いがなく、お金などで、ものおしみします。

さて、この長所と短所を持った人は、だれでしょう。あなたのことです。「感情的に」あなたが気になった友人の性格や振る舞いは、あなた自身の特徴を示しているのです。

自分は、どんな人間だろうと思ったら、友人に投影された自分の姿を見ればいいのです。紙を一枚用意して、友人で「感情的に」自分が気になる部分をピックアップをすれば、すぐにほんとうのことが分かります。

「長所」と「短所」

最近では就職活動のために自分自身を知ることが必要だと、熱心に説かれています。履歴書を書くために、あるいは面試験のために自己分析が必須だと思われています。

あなたが、几帳面で、きちんとする性格だとすれば、もしかすると、こうるさかったり、大局からものを見ない性格かもしれません。

おおらかで人への心遣いができる人は、もしかするときちんと数字を合わせたり、仕事上の成果をあげるのが苦手かもしれません。

いずれも社会人としてステキな部分に見えるのに、同時に問題になるかもしれません。「長所」「短所」は、同じことの裏返しなので、都合のよいように使えばいいですね。

「つき」も味方に就職活動をする

この時期は、大学３回生が活動をはじめます。４回生で早いうちにうまく決められなかった人たちが、右往左往している時期です。専門学校生や高校生も就職は重大事です。

就職活動でも、誠心誠意努力している人が良い成果を得ます。きちんと活動している人が良い就職ができることは、もちろん望ましいことです。

仕事をしている人は、仕事には運が大事だとよく知っています。ついている人とついていない人の差は、人生の中でとても大きいのです。

就活（就職活動）は、そのスタートです。「つき」も味方にして、社会人としてのスタートを切ってもらいたいと願っています。