2012年07月10日

学校で習う「ルーの法則」と「適者生存」に子供ながらに感じた違和感の解決

「背の低い人は、背が高くない」とか「すべての日本人は、日本の国籍を有している」は、意味のある文章ではないとだれでも気づきます。似たようなことが学校の教科書には載っていて、子供でも「あれ?」と感じるのです。

中学校の保健体育に「ルーの法則」、理科に「適者生存」が出てきたように思うのです。「思うのです」というのは、中学よりあとだったのか、教科書の文言にないことが参考書に書いてあったのか分からないのですが。

「ルーの法則」は
1、筋肉は使わなければ萎縮(退化)してしまう
2、筋肉は適度に使えば発達する
3、筋肉は過度に使えば障害をおこす
と習いました。

進化論の中で「適者生存」を、生物が進化する理由にしたのです。

「馬から落ちて落馬して」「いちばん最初」のような二重表現は、誤っていると小中学校で習ったはずです。実際、同じような言葉を反復させる修辞技法をトートロジーと呼び、現在では、芳しいものではないとされています。

ですから、「ルーの法則」の内容も「適者生存」の言葉も、子供ながらに違和感を感じるのです。

「ルーの法則」では、「適度に筋肉を使えば発達するが、適度ではなければ、萎縮や障害を起こす」のと、「筋肉が発達するのは筋肉を適度に使っているからで、筋肉が萎縮や障害を起こすのは適度に使っていないからだ」が同じように聞こえます。二重表現になっている、つまり何も説明していないのです。

また「適者生存」も「適した者が生存する」ことと「生存する者は適している」ことは、同じことを説明しています。

というのが、子供の時に教科書で感じた違和感でした。

その疑問から受ける長年のストレスは、ずっとあとになって氷解するのです。

ルーの法則は、ウィルヘルム・ルーの言い出したことです。彼の言っていることは、教科書の内容とやや異なっています。生理学における基本法則で、活動性肥大の原則、不活動性萎縮の法則、長期にわたる機能向上制限による器官の特殊な活動能力減退の法則、合目的的構造の機能的自己形成の原理です。それらは、トートロジーとは呼べないと思えます。それらを簡単にして、教科書に載せたようですが、教科書の文章しか知らない者が読めば、トートロジーに思えます。

社会進化論者のハーバート・スペンサーが「適者生存」を言いだし、チャールズ・ダーウィンが「種の起源」に使ったのです。前者では、生存競争に関わり、後者では生まれつきの適応力について、比喩的に使っています。本来的には自然選択(日本では自然淘汰説)なのです。ダーウィンの見いだした事実は、生き残ったものが、何らかの特質を有する故であると説明したのです。彼は、自然選択があって、生き残ったものを適者だと説明したのです。ですから、トートロジーではないのです。

教科書を書いた人(あるいは参考書を書いた人)は、「ルーの法則」も「適者生存」もトートロジーになっていると知っていたはずです。

学校では、習っている者(子供)が、それらについて説明するべき内容を含んでいない、つまりトートロジーだと看破すれば、背景を説明しなければならないでしょう。
posted by ほうとく at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ・受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月25日

受験生を最善の大学へ誘導する神さまのご配慮

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おめでとう 蝶と花 by なーす★ さん
フォトライブラリー: http://www.photolibrary.jp/


春の一歩手前のこの時期、受験の合否の報告が多い。長期間に渡って、あるいは短い期間でも、合格のためにご祈願をさせていただいている皆さまの電話や参詣が多くある。

ある男の子が某大学に行くことになった報告を電話で聞いた。目指した大学に落ちたことは分かった。だがそれに触れにくい雰囲気だった。本人ががっかりしているのには間違いがないのだから。

受験勉強をしている間、ご祈願をしてきた。からだの不調も克服し、共通一次試験の結果も十分に芳しいものになった。彼の努力は報われているようにみえた。神さまのおかげだとも思える。

そのために本人はさらに難関の大学を受験したいと思った。成績から言えば、合格しても不思議ではなかったかもしれない。

だが、神さまは、その大学が合わないことを告げていた。そして不合格になった。

この春から行こうとしている大学は、彼には、ほとんど最善の学校のように思える。

今回の一時的なしこりが癒(いえ)えれば、どれほどにすばらしい大学生活が用意されているのだろうと、私はとても楽しみにしている。

彼は、何かに気づいたはずだ。受験勉強とは異なることで学んだことを、いつか報告してくれるかもしれない。

神さまは、入学試験の難易度に関係なく、彼に似つかわしい学校を見ていらっしゃり、そこにきちんと誘導してくださるのだなあと感心した。
posted by ほうとく at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | ・受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月26日

秀才やオタクを作る「北」

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学習する子どもセット by 【イラスト素材のスキマ】中村メイジ
フォトライブラリー: http://www.photolibrary.jp/


子供の勉強の様子を見て、天才ではないと思ったら、北を意識して子供部屋を用意してあげてください。子供の部屋が家屋の中心から北にあるか、北に向いて勉強をするというように。うまくいけば、秀才になります。うまくいかなければ、オタクになります(^-^;
posted by ほうとく at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ・受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

壁を背にすると安心して勉強できます

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英語のノート by bonco
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勉強部屋のよくあるスタイルは、壁に向かって勉強机が置いてあり、教科書などが、壁の手前に置いてあるスタイルです。

がんばっている感じがよく伝わってきます。子供の背中を見ると、悲壮感が漂ってくるかもしれません。

「そうそう、うちの子もそうしているよ」と聞こえてきそうです。しかし、それはとても良くない勉強部屋のスタイルです。背中の側に後ろ盾がなく、目前の壁は障害だと風水だと考えます。そして書籍の背は、攻撃してくる矢だと見るのです。

つまりそのスタイルでは、不安感があり、受験勉強の障害になっている上に、勉強の道具から攻撃を受けているのです。

すぐに机といすの向きを変えてみましょう。壁を背にするのです。そして書籍は見えないところに移すか、扉のついた本箱に入れるのです。とりあえずえ、布で隠してもよいでしょう。

それだけで安心感があって、落ち着けます。
posted by ほうとく at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ・受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月16日

カンニングは不正行為だという以上に自らの心に傷を負います

英語では、テストで行う不正行為をcheating(チーティング)と言います。cheat(チート)は「ズル」「騙す」「ペテン師」のことです。「不正を行なう者」です。

日本でテストなどで試験官を欺く不正行為をカンニングと言います。その語源は、英語のcunningですから、和製英語です。「ずる賢い」を意味しています。cunningは、英語ではテストで不正行為を行うことを意味していません。カンニング(cunning)だから、日本でのカンニングは不正行為ではないとは言えません。

テストでカンニングをしてはいけない最大の理由は、自らがズルをしていると知っているからです。ズルとはある目的のためのために、ごまかすことです。テストで低い点数をとって傷つくよりも、自ら心に傷を負うことのほうが、辛いことです。
posted by ほうとく at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ・受験勉強 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする