若いころ、と言えるほどに自分がそれなりの年齢になっているのだと気づく。半世紀か、せいぜい四半世紀の昔のこと、秋から冬にかけて、コンサートやダンスパーティーによく足を運んだ。
20代のころ、毎年、秋から冬にかけて、何十回もクラシックのコンサートに行った。年末には、ヘンデルのメサイアかベートーベンの第9を聴きに行くものだと思っていた。中学生のころ、第9や彼のピアノソナタをレコードで聴いていた。冬にガスストーブのそばで、朝から晩までずっと繰り返し繰り返し聴いていた。それでも、飽きずに大人になって年末にはそれなのだ。さかのぼって、小学生だったころのほうがいろいろなクラシック音楽を聴いていた。
30代のころ、タキシードにオペラパンプスを履いてパーティーに行き、また、そこで出会った方とワルツやフォックスロットなどを踊り、あるいは脇で話しをしたりしていた。
その頃であっても、そうした楽しい時間は、日常そのものではなかったのかもしれない。それでも、そうした場に出向くことも多かった。今もどこかにそうしたきらめきのある世界があることだろう。
https://youtu.be/IOK8Jb76ibc?si=s6eSrK-co52l8SmJ
Dmitri Shostakovich - The Second Waltz