今年、平成二十九年は、何事かをなさろうとしている方にとっては、大切な一年になります。そこで、参考になるように「元旦大祭式辞」を掲載します。
「平成二十九年元旦大祭式辞」
平成二十九年の新春を謹んでお慶び申し上げます。
年の初めの大神様へのご挨拶を皆さまとともに述べさせていただけましたことに、感謝いたします。今年一年のご守護を賜れますようわたしたちのそれぞれが志を新たにする祀りごとになったことと思います。
皆さまにとって、昨年は、どのような一年だったでしょうか。お一人おひとりの運気に左右されるばかりではなく、世間全体の流れと同期したり、摩擦となる部分もあります。この現実の世界は、私たちの本源、霊的な世界と密接につながっています。皆さんのお一人おひとりの魂の成長にふさわしい現実が用意されるのです。ですから、私たちは、世界の流れを知って、私たち自身を磨くよすがにすることができるのです。
今年は、丁酉(ひのととり)です。五行では、ひのとは火で、酉は金です。火が金を溶かすことからよくない関係、つまり今年は順調ではないことが予想できます。上が火で、下よりも強い関係です。さらにひのとは、壮年の男子の意味で、延び盛り、酉は枯れる手前、熟した状態、と、アンバランスなのです。
昨年、暦では、丙申(ひのえさる)で、それまで世間で知られていなかった実績が評価され、日の目を見ることになり、それが将来までも方向づけることになると昨年の元日に説明しました。皆さんも、ご自身のこと、あるいは周囲で、そうしたことに気づかれたこともあったかと思います。
天皇陛下が、突然、譲位のご意向を示唆されました。米国のオバマ大統領が、五月に広島を訪問し、「核兵器のない世界」を目指す必要性を訴え、安倍首相が十二月に米国の真珠湾を訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊しました。日米の和解と同盟の深化を象徴しています。次期米国大統領にトランプ氏が当選しました。また、英国民投票で、EU離脱が決まりました。
また東京都知事に小池百合子氏が当選し、築地市場(つきじしじょう)の移転先、豊洲市場の土壌汚染対策の問題の解決を図ろうとされています。また、二〇二〇年の東京五輪・パラリンピックの開催経費削減を指示しています。
昨年は、一般に予想できなかったいろいろなことが表面化し、それらが今後に長く大きな影響をもたらしそうに思えるのです。
六十年で同じ干支がめぐってきますから、今年を予想するには、六十年前の昭和三十二年を見ましょう。神武景気と岩戸景気の間、ソ連の国力が上がり、世界初の人工衛星打ち上げに成功しました。東京の人口が急増し、世界一の巨大都市になりました。日本では初めての核分裂の臨界に達しました。そごうの東京進出、主婦の店ダイエーの開店、トヨタがアメリカに輸出開始、日産がスポーツカーを発売と拡大路線であり、その時代を作ったのです。
今年、権威を背景にしたり、あるいはトップダウンで、将来、拡大するものが、現れてくることが予想されるのです。
当会では、昨年、いろいろな取材を受け、またいろいろな勉強会や講演会に行かせていただく機会がありました。いくつかの情報誌に掲載していただき、また、FM-FUJIでご紹介いただきました。また、B.S.Timesの企画でプロレスの藤波辰巳選手が来会くださって、歓談させていただきました。また、「あずみ」「ゴジラ FINAL WARS」「ルパン三世」といった映画の監督をなさっている北村龍平監督が、ハリウッドから大阪に戻って来られたおりの懇親会にも行かせていただきました。あるいは、昨年、ご縁があって露の団四郎師匠、瑞(みずほ)さんの奉納落語をさせていただくことができました。
これまで中今瞑想のセッションを不定期に行ってきましたが、今年から毎月第2土曜日にニュートラルマインドのための中今瞑想をいたします。一昨年、当会では、中今瞑想のセッションを開始いたしました。それらは、朝日新聞デジタルや、読売オンラインなど多くのメディアで取り上げていただきました。瞑想が悟りをもたらし、皆さま方お一人おひとりの人生を確信に満ちたものにしますので、ご活用ください。
真理に基づく人類の普遍的な価値や叡智を、私たちは、この修生会で受けることができます。当会の「大憲章」にある「日本の最高文化国家建設と世界平和に寄与することを目的と」しての活動に、お集まりの皆さんは参画しているのです。
現始大神様の下(もと)においでのおひとりおひとりに偉大な配慮と託された役割があります。そのお計らいに感謝し、どなたもがご自身の安心立命と世界人類の平和の実現のために努力精進させていただきたいものです。
新しい年を、皆様方とともに神様のご守護を受けて、健やかで、幸多き日々に過ごさせていただくことができますように心よりお祈り申し上げます。
平成二十九年元旦
修生会会長 中澤鳳徳