平成28年2月1日の感謝祭でお話した内容を要約しました。
まもなく幸運祭ですので、それにちなみ、運をよくする方法をお話します。
宗教の場で、運をよくする方法を聞く機会はあまりないと思います。まじめに生きる方法をお伝えることが主眼になるからです。
性格心理学では、性格をビッグファイブと呼ぶ5つの特性で分類します。この5つの特性の内、3つが運の善し悪しに関係していることが知られています。ビッグファイブは、外向性、協調性、真摯性、情緒安定性、好奇性です。
宗教の場では、協調性や真摯性を説明することが多くあります。協調性は、温厚で親切かどうかです。真摯性は、几帳面で計責任感があるかどうかです。これらは、宗教に関係しやすい特性ですが、運の善し悪しと関係がありません。。
外向性、情緒安定性、好奇性は、運の善し悪しと関係しています。運がつくというのは、偶然が訪れるということです。運のついている人は、外向性について、前向きで社交的です。愛想がよく、人づきあいがよく、友人宅やパーティーによく行き、たくさんの人と会います。外向的で、おしゃべり、笑う回数が多く、相手に手のひらを見せ、自分をオープンにし、多くの友人に連絡を取り、また安定した関係を続けようとします。情緒安定性は、穏やかさや楽観的です。ですから、肩の力を抜いている、落ち着いていて、チャンスに気づきやすいのです。特定のものを選ばず、目の前のものを受けいれ、チャンスを探すのではなく、目の前のチャンスに気づきます。好奇性は、新しいもの好きで、創造的です。
運がついていない人は、その逆で、消極的で非社交的で、閉じこもりがちで、読書などを好み、心配性、神経質です。悲観的で、緊張や不安に弱く、気分が沈みがちで、条件をつけすぎる傾向にあり、また、現実的で視野が狭いのです。
情緒安定性は、現実的な方法で改善しにくいものです。しかし、瞑想で良い状況を作ることができます。よけいなことを考えすぎないようにすることで、気持ちが落ち着き、チャンスを逃さないようになるのです。
ですから、運をつけるには、人づきあいを大切にし、新しいものを見る、受けいれるように努め、瞑想などで落ち着くようにすると良いことが分かります。