6月1日の感謝祭で、「周囲の人とともに生きる」について説明しました。そのお話を補って掲載します。
私たちは、自分の生活に困らないと思っても、人さまを救うために財布の中身を差し出すことにためらったりします。しかし、人さまが、食料やお金を渇望しているばかりではなく、心のよりどころを求めているのかもしれません。
私たちがこの世で暮らしていくうちに、心が揺らぐことがらに多くであいます。日常的に迷いや挫折を繰り返します。その心を支えるのが信仰です。信仰は心のよりどころであり、その結果、豊かさをもたらすのです。
当会の開祖の教えの一つに
「惜しむなよ惜しむなよ 心の富は信仰で
うえたる人にもあたえ導け」
とあります。信仰している方は、そのおかげで救われたことが多くあるはずです。困っている方が周囲にいらっしゃるならば、心の富を与えて差し上げましょう。信仰がどれほどに私たちの心を支え、豊かさをもたらすのかをお伝えしましょう。
自分の周囲の方に心の富を差し上げても、自分の富は減らないばかりか、増えるのです。それぞれの役割を分担し、果たす機会になるからです。
たとえば、家族関係のことが信仰によって救われたとしましょう。その方は、心の拠り所である信仰を軸にして、現実をどうすれば良いかを知ってしまったのです。その方法は、経験した人だけが知っているのです。その方の周囲には、現実をどうすれば良いかに気づかない方がおられるかもしれないのです。そうした方に手を差し延べることができるのです。どなたもが嗅覚が働いているのか、あと一歩進めないと問題が解決しない方が、解決した人のそばにおられたりするのです。問題を解決した経験がある、あるいはその問題を現在抱えていると、そのことを互いに知らないままにそばにおられるのです。ですから、信仰を持った方は、周囲の人たちに心の富を提供できるのです。
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作者:anieto2k
ID:201310030600