「疲れて(憑かれて)いるのでしょ。だからお祓いがいいですよ」と私はお答えすることもあります。
眠って元気になるのに睡眠をとりたい。だから寝入るための薬が必要だと一般的に思われています。
ところがそうした人たちは、その薬を使っているのにもかかわらず、疲労感があるのです。とりあえず、寝入ることができても、熟睡できていないのです。お休みになりたい方が、寝酒をなさっても同じことが起きます。眠りが浅くなり、夢をよくみたり、朝までに何度も目が覚めたりします。
かろうじて、薬やお酒で就寝しても、身体が休まるという芳しい結果とはなっていません。その理由は、実際に熟睡できていないということと、もうひとつは、お薬やお酒が、身体に負担をかけているということです。
眠れないのには、眠れない理由があります。その原因の解決を図らずに眠ろうとお薬やお酒を用いても、その問題の解決になっていません。本来解決しなければならない元の部分を放置して、現象だけを改善しようとしているのです。
では、その元は何でしょうか。多くの場合、日常を嫌々過ごしている方が負っているストレスのように見受けられます。よくある日常的なストレスは仕事です。仕事そのものがストレスになるというのではないのです。嫌々していることがストレスなのです。仕事の作業への肉体の負担は、喜んでしても嫌々しても同じです。
ですから眠れないときには、無理に眠ろうとせずに、ほんとうの理由は何だろうと考えることです。そして、その解決に努めることです。