県警の方の講習で「防犯講習会」という無味乾燥なタイトル。ところがじつに興味深い、楽しい時間でした。データは最新、たくさんの実例、あるいは開錠の実演などで、あっと言う間の勉強会でした。
冒頭に、最近の子供たちには「罰(ばち)が当たる」では通じなくて「警察に捕まる」だと分かるという話がありました。現実的ではあるけれど、それ以上のことが伝えられていないことを痛感させられました。悪い行いをすれば、神仏の懲らしめを受けることが理解できなければ、目前のことがらだけで判断し、行動することになります。
「犯罪の件数(刑法犯認知件数)は、兵庫県下でピークだった平成14年からこの9年で半分以下になっているというのです。しかし、実感としては、日常的に危険な感じを受けるわけです。その直感は正しいと言います。
凶悪事件は、実際多くあり、マスコミから伝えられない内容を含んでいるのです。会場で話を聞きながらそうした事件を想像すれば、興味半分で扱うことのできない内容が多いこともよく分かります。凶悪事件が、意外なほどにどなたもの近所で起きているのに、マスコミからは知ることはできないのです。ですから、だれもが、マスコミなどから知ることができないにもかかわらず、生活の中で身近にその危険を感じているのだと言います。
泥棒の技も日々進化していると言います。泥棒はそうした技で家屋に侵入します。しかし、警察のかたも、いろいろな鍵で、鮮やかにその技を披露してくださいます。開けた鍵のサムターン(扉の内側のつまみ)を外から紐一本で操作して、侵入したことが分からないようにして完全犯罪の状態になるのも見せていただきました。
日常的な防犯について、だれもが認識しておかなければならないことがあることが分かります。一人一人の意識、地域での取り組みが不可欠だと多くの方に伝わることを期待しています。
県警の皆さまに感謝。こうしたご縁をいただいたことに感謝。参加された皆さま方に感謝です。