祟り神(たたりがみ)を祀ることで、災いをする神仏や怨霊 (おんりょう) などが、守護する者となると言います。
有名な怨霊のおひとかたが、菅原道真です。学問の神として知られます。宇多天皇に重用されて、醍醐朝では右大臣になっています。しかし、大宰府に左遷されましたが、死後天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、天満天神として信仰の対象となりました。
そうした御霊信仰(ごりょうしんこう)は、怨みを持った人間の「怨霊」の災いを畏怖し、それを鎮めて「御霊」とすることにより祟りを免れるものです。
肉体を離れた霊体を畏れることは世界中に見られることです。そこから御霊信仰に昇華させたのは、仏教の教説に基づくのではなく、原始宗教に由来する祖霊信仰を基礎においていたからではないかと思えます。
御霊信仰のミニチュア版は、ご相談にお見えになる方にもよくあります。
「肩が凝る」「頭痛がする」という話を聞いて、
「おばあさんが出てきましたよ。お好きだった食べ物をお供えしてください」とお伝えすることもあります。
ご先祖様は、子孫のことを思っています。その様子を見て、思い通りになっていないと、気になって出てきます。それが生きている人に障るのです。悪さをしようというのではなくても、生きている人間さんの不都合な状態となることがあるのです。ご先祖様のご用をきちんと果たすことができることが最善です。しかしできないこともあるので、食べ物で、納得していただいて、お帰りいただこうというわけです。さらには、祀りをしながら、現実の問題の解決のお願いをするのです。
今回の探求会では、祟り神を信仰する御霊信仰が古神道を基礎に置くことを説明し、現在、仏壇で行っている仏祀りをより正しく行う方法を説明します。
ご興味がありましたら、お気軽にお越しください。
電話 079-245-0780 修生会
探求会「祟り神を信仰する」
日時 / 9月17日(土) 午後1時半から午後3時半
場所 / ホテル日航姫路 1階ファウンテン個室
費用 /1万円 (参加時にお支払いください)
講師 / 中澤鳳徳
セミナーの内容を録画、録音して、活用することがあります。