視線には威力がありそうだと、だれでもが気づいています。視線を感じて振り返ったら、自分を見ている人がいたということもよくあることです。振り返って現実のだれもいない場合は、幽霊さんかもしれませんが。
目の霊力や呪いは、いろいろな形で世界中で扱われています。英雄や神も目の力を使うし、相手の目の力の前で苦戦を強いられこともあります。陰陽師なども使い、見ることで病気を治します。病気を起こしている邪霊をにらむのだと思います。悪魔や死者も使い、人間を病気にしたりします。
歌舞伎の市川海老蔵さんは、今年6月、大阪松竹座での公演で、インフルエンザ退散のために「にらみ」を披露しました。江戸時代からの市川家の伝統で、「見る」ことに霊力があることを使っているのですね。
日常の中で、受けるのは、ラブラブモードの視線ばかりではありません。心地よくない視線を感じたら、気をつけましょうね。