2009年09月26日

実践会で「邪視」をお話ししました

私が、今回、実践会で扱ったのは「邪視」です。

視線には威力がありそうだと、だれでもが気づいています。視線を感じて振り返ったら、自分を見ている人がいたということもよくあることです。振り返って現実のだれもいない場合は、幽霊さんかもしれませんが。

目の霊力や呪いは、いろいろな形で世界中で扱われています。英雄や神も目の力を使うし、相手の目の力の前で苦戦を強いられこともあります。陰陽師なども使い、見ることで病気を治します。病気を起こしている邪霊をにらむのだと思います。悪魔や死者も使い、人間を病気にしたりします。

歌舞伎の市川海老蔵さんは、今年6月、大阪松竹座での公演で、インフルエンザ退散のために「にらみ」を披露しました。江戸時代からの市川家の伝統で、「見る」ことに霊力があることを使っているのですね。

日常の中で、受けるのは、ラブラブモードの視線ばかりではありません。心地よくない視線を感じたら、気をつけましょうね。
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2009年09月25日

習うことが喜び

論語の学而第一のはじめの部分

学(まな)んで時(とき)にこれを習(なら)う。また説(よろこ)ばしからずや

「師から言葉で教えてもらった教養などを忘れないように、できるだけ復習する。それが楽しい」というのです。

孔子の時代には、教科書で、知識を得るというより、立派な為政者としての徳を積むために師が教養などを教えるのです。それを復習するのには、(ときどきではなく)できるときはずっと復習をするというのです。

学びが徳を積むことに結びつけられると、とても楽しいですね(^o^)
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2009年09月24日

結婚は、忍の一字

先日、お話した若いご夫妻は、お二人とも立派な方々です。互いへの思いやりもよく分かります。二人ですばらしい人生を歩まれるのだと思います。

私には、奥様の大きな努力で、ご自身の夫唱婦随の心意気を支えていると見えたのです。「忍の一字は衆妙の門(にんのいちじはしゅうみょうのもん)」忍耐が成功の元なのですね。

この世に生まれてきた理由が、人生の試練を越えていくためだとしたら、あらゆる試練に襲われるかもしれません。

仲睦まじく二人で過ごすのも人生の試練です。好きな人と人生をともにするための試練だとすれば、そしてその試練を越えていくのだとすれば、なんと幸福なことでしょう。
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2009年09月23日

朋あり遠方より来る、亦楽しからずや

先日、遠方から来られた方々とお話ししました。みなさん、とてもステキな方々です。そのときに「朋(とも)あり遠方より来(きた)る、亦楽しからずや」と思い出したのです。

論語の初めの部分は 

子(し)曰く、学んで時に之(これ)を習う。
亦(また)説(よろこ)ばしからずや。
朋(とも)あり遠方より来(きた)る、亦楽しからずや。
人知らず、而(しかう)して慍(いか)らず、亦君子ならずや。

俗っぽくいえば、復習と友だちが大事だよ、といっています。そして自分のことを分かってくれなくても気にしてはいけないよ、というのです。

縁があり、思いがあるから、出会い、お付き合いすることができるのです。それはスペシャルなことです。万一、トラブルが生じようと、付き合いが途絶えようと、出会ったことに感謝です。さらにお付き合いが続くならば、とてもとても感謝です。
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2009年09月21日

朝鮮半島の歴史を説明するのに卵生族祖神話が何度も出てきました

探求会で、「卑弥呼の時代までの朝鮮半島」をお話ししました。卑弥呼が活躍した3世紀初頭までの朝鮮半島の歴史を先史時代から説明するために、いくつもの始祖神話を説明しました。

世界中で、世界、人類、部族や氏族がいかに世に現れたかの伝承をもっています。三品彰英は、『神話と文化境域』で日本やアジアの原始文化境域に属する始祖神話を次のように分類しています。

1、卵生族祖神話。人祖・族祖が卵から生まれた
  A降下型(天神のもとに降下するもの)、
  B鳥卵型(卵が鳥類により生まれるもの)、
  C化生型(他物から卵が化生するもの)、
  D人態的出産型(卵が人態的女性から産まれるもの)人態化した太陽の父・水母的竜女の母の結婚と、建国の王者・国家的英雄の出生を語ったもの

2、箱舟漂流神話その他。

3、獣祖神話。狼・犬など特定の動物が人間の女と契って族祖を産んだとするもの。日本にはこの型に属する神話は見あたらない。

4、感精型神話。人の女が超自然力に感じて神の子を産む。感精のもととなる超自然力にはA雷電・星辰の光、B天降る霊物、C日光がある。

昨日お話した中にも、人態的出産型や感精型神話が、いくつかありました。

古代の朝鮮半島で、いくつもの国が、建国し、活躍した様子を理解するためには、そのはじめの部分、建国神話を理解しなければなりません。
posted by ほうとく at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする