2011年04月12日

神社の森を「杜」とは言い得て妙。良くないものから守る森を「杜」と呼んだのです

「杜(もり)」は、神社の森、つまり鎮守の森を指すことが多くあります。

「杜」は、本来、山海棠(やまかいどう)を指していたようです。梨に近い種類です。日本に、15、6世紀ごろ、実海棠、花海棠が渡来しました。

左に「度」、右に「攵」の文字がありました。その意味は、「阻(はば)んで塞(ふさ)ぎとめる」「(悪いことや弊害を)絶やす」「拒絶、排斥」です。良くないものから守る意味合いに見えます。その意味を持った文字に、後に「杜」の文字を拝借したのです。

ですから現在では、「杜」は、「カイドウ」と「塞ぎとめる意味」の両方を含んだ文字なのです。

私たちがよく目にする風景、田園風景の中にこんもりとした小さな森があって、そこに神社があります。本来あった大事な場所、そこには恐れ多い森などの自然があって、守られてきたのです。神道と呼ぶ以前からのわたしたちの持つ自然観の現れ、古神道と呼ぶのが適当なものです。そこに後に神社が建ちました。つまりその場所を鎮守しなければならないのです。たいていは森があったのです。それを「良くないものから守る」意味を持つ「杜」があるのです。
posted by ほうとく at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ・古神道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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