2011年02月13日

怖い世界は、子供の直感で区切られていた

大阪湾に流れ込む大きな川の支流とも言えないほどに小さなその川は、山から流れ落ちるいつもきれいな流れであった。私の子供のころの記憶だ。きっと今もそうだろうと思いながら、何十年も行ったことはない。

深みには、さかなもいた。大人が立てば、何ということもない深さだったに違いない。木々や竹の隙間から漏れる日の光が、浅瀬をきらめかせていた。小さなカニが歩いていることがあった。河原の石は、子供の手にも持つのに手頃で、その石をとってみると、カニが隠れていたりした。

上流を見やると、竹や木々が覆いかぶさるようにうっそうと生い茂り、その先には、何物かが住んでいるのではないかと恐ろしくて、川上に昇っていこうという気にはなれなかった。

ほんのわずかに覗き見ようとしただけのことだ。その小川の上流に何か怖いものが住んでいたのだと、今も思う。
ラベル:直感 子供 世界 怖い
posted by ほうとく at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ・幽霊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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