2010年07月25日

病気からの快復〜春庵先生の「送藤文輿還肥之序」より

病気は、わたしたちの望むものではありません。しかし、ときに病に臥せることがあります。闘病は、当人の肉体的にもとてもたいへんなことがらです。自身の気持ち、家族の心労を思うと、わたしたちがご神前で奏上させていただく無病息災も切実なものです。

本居宣長は、国学者として知られていますが、医師をしながら国学の研究をしたのです。医師としてのお名前が春庵です。

春庵先生は、医師の友人、藤文輿(とうぶんよ)が肥前に戻るときに「送藤文輿還肥之序」(そうとうぶんよかんぴのじょ)を書きました。

そのなかに、「ただき然たる一気のみ、ひとりよく病に抗して、これを制す」とあります。「き然たる一気」が病を治すというのです。それもただの「気」ではなく、「き然たる気」です。病気は医師や薬が治すのでないのです。

しかし「ただ真気の勢の趣くところを察して薬石を順導し、これを補佐すれば、すなわちその力を資けて真気おおいに振い、病い随がいていゆる」とあります。薬を投与し、気を補佐することで病を治すと言うのです。

肉体に生じた病気を治すために、医療や投薬を用いても、当人の「き然たる一気」が必要になります。現実にはお医者様や看護士さんの支援は大きいでしょう。ご家族もまたいろいろに尽されます。またそこにご先祖様や神様の大きなご配慮があります。周囲の方々の現実を超えた気を養うお世話が見えます。それは喜びであり、感謝です。
posted by ほうとく at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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